老後は安心して迎えたいですよね。
3月6日のあさイチで「プロの知恵、貯蓄を増やす家計術」が放送されました。
自己破産は、40代と50代が陥りやすく、実際、自己破産者の半数近くを40~50代が占めています。
40代~50代で自己破産に陥りやすい理由と家計の見直しで、老後を安心して迎える方法を紹介しますね。
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Contents
40代50代が家計が厳しい理由は?
40代50代は、住宅ローンや教育費などの計画もしっかり立て、収入も増えてきています。
しかし、40代50代は、家計の最大の厳しい時です。
理由は何故でしょうか?
40代50代の家計が厳しい理由 1.想定外の出費
40代50代の家計が厳しい理由の、1つめは想定外の出費がかさむ時期です。
想定外の出費の内容としては・・
・マンションの管理費の高騰
・冠婚葬祭への交通費、香典(年齢的に特に葬儀)
・奨学金の連帯保証人への請求
などです。
40代50代の家計が厳しい理由 2.給料の手取り金額の減少
40代50代の家計が厳しい理由の2つ目は、給料の手取り金額の減少です。
年収700万円の人が、例としてとりあげられました。
同額の年収700万円でも、近年15年で手取り金額が50万円減少しています。
15年間で手取り額が50万円減少した理由は・・
・ボーナスの社会保険料アップ
・配偶者特別控除の一部廃止
・定率減税の縮小・廃止
・子供の扶養控除の縮小・廃止
です。
給与の金額が同じで、50万円の手取り金額の減少とは、びっくりです。
社会保険料や控除額を気にしていないと、まさかと思いますよね。
手取り金額が少ないのであれば、家計が厳しくなるのは当たり前です。
40代、50代の家計の見直しポイントは?
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想定外の出費と手取り金額の減少を乗りきる、40代50代の家計の見直しポイントは何でしょうか?
40代50代の家計の見直しポイント 1. 住宅ローンの返済
1つめは、住宅ローンの返済の見直しです。
50代の夫婦の例です。
外国人の夫は、18年前に来日しているので、退職金ももらえず、年金も満額もらえません。
妻は、少しでも貯蓄を増やそうと節約してきりつめ、老後の為に、毎月10万円ずつ貯蓄をしています。
目的は、老後を安心して暮らすためです。
しかし、長女が地方の国立大学に進学し、毎月の仕送りが75,000円必要となり、毎月の貯蓄が、10万円から半分の5万円しかできなくなりました。
50代夫婦は・・
・家のローンが、退職してから最後まで払えるか?
・夫の退職後の77才まで支払い、どの位残るのか?
が、心配で、ファイナンシャルプランナーに家計の見直しをお願いしました。
住宅ローンの返済の見直しポイントは?
ファイナンシャルプランナーの中村さんが住宅ローンの返済の見直しを説明してくれました。
50代夫婦の現在の状況では、年金生活になってからのローン返済が長すぎるとの事。
定年後もローンを払い続けると、貯蓄は、毎年350万円ほどが赤字になってしまいます。
ファイナンシャルプランナー中村さんの提案は、近年は、変動(金利)であれば、1%以下の銀行が多々あるので、低い金利のネット銀行に借り換えること。
借り換えにより、手数料が80万円ほどかかりますが、金利が1.475%から0.59%に低くなることにより、返済期間を9年間短縮でき、支払い総額が、220万円も削減できます。
そして、借り換えの際、定年退職と同時に、ローンの返済を終わりにするようにしました。
住宅ローンの借り換えにより、老後の生活での貯蓄のきりくずしが、年間358万円が年間182万円に減少でき、貯蓄額の減りがおよそ半分になりました。
年間の貯蓄のきりくずしが、約半分になるのであれば、有難いことです。
近年は、貯金の金利が低いので、手元資金は残しながらも、借りているものは、早く返して老後まで残さないことが大事ということです。
40代50代の家計の見直しポイント 2. 生命保険の支払い
40代50代の家計の見直しポイントの2つ目は、生命保険の支払いです。
ファイナンシャルプランナーの深田さんによると「保険は絶対必要とという考えは改めよ」とのことです。
40代、50代は、医療保険・生命保険に4万円程支払っている家庭が約8割程ですが、子供の成長や、今の時代に合わせて、保険を見直すことがおすすめです。
生命保険の支払いの見直しのポイントは?
医療保険は、入院と手術をした時しか給付金をもらうことができません。
近年では、国の方針と医療技術の進歩により、入院日数は短くなってきていて、入院患者の約8割が30日以内に退院しているのが現状です。
医療保険は、多数入るのではなく、1つだけにすることにより、保険金の支払額を減らすことができます。
生命保険は、子供の成長ととも必要な保障額が減ってきます
死亡保障を、子供の成長に合わせ見直すことにより、生命保険の支払額を減らすことができます。
保険をなくすのではなく、保険を減らしていくことがポイントです。
保険金額を月1万円減らすと・・
1年・・12万円
10年・・120万円
20年・・240万円
夫婦二人分・・480万円
1か月1万円減らすことにより、20年間×夫婦二人では約500万円が減ることになります。
500万円を老後資金に回せれば、有難いことです。
40代50代の家計の見直しポイント 3.子供の大学の教育費の支払いや返済
40代50代の家計の見直しポイントの3つ目は、大学の教育費の支払いや返済です。
近年の大学に入学するまでにかかる費用だけでも、約200万円~230万円。
大学の4年間にかかる学費やアパート代など諸々は、約2,500万円~約3,800万円です。
親の手取り収入が減っているうえに、大学にかかる入学金や授業料は高騰しているため、想定していた子供の教育費が足りなくなり、奨学金を借りることになります。
奨学金は、子供が就職してから返済しますが、子供が返済できない場合、連帯保証人の親が肩代わりして支払うことになります。
しかし、2012年~2016年で奨学金が払えなくて自己破産した件数は・・
・子供本人→8,108件
・親などの連帯保証人→5,499件
です。
結構な数の奨学金による自己破産が発生していることになります。
教育費の支払いや返済の見直しポイントは?
返済する教育費を見直すには、進学先を決める時に、家族でしっかり、大学の費用について話し合うことが大事です。
家庭で用意できる教育費がいくらか、希望する大学にかかる費用はいくらかになるかを話し合い、子どもがしっかり奨学金の返済が行える金額なのかを把握することが大事です。
近年の40代、50代は、あなたの親世代と同じように、子どもの教育費を負担することが難しくなってきています。
あなたの親と同じように、教育費を負担できなくても子供に悪いという感情をもたないようにすることも大事との事。
しっかり返済できる金額の奨学金を借りることにより、あなたが奨学金を肩代わりするということを避けることになります。
又、会社(勤続年数による)や自治体により、奨学金返済の支援するという制度もありますので、しっかり調べることも大切です。
まとめ
ファイナンシャルプランナーの深田さんによると「長い人生で、まとまったお金を貯められる『タメ期』は・・
1.結婚してから出産するまでの間
2.子供が小学生の間
3.子供が独立してから60歳までの間
の3回とのことです。
3回の「タメ期」にしっかりお金を貯め、家計を見直すことも続けながら、老後を安心してむかえることができるようにしたいものです。
最後まで、お読み頂きありがとうございます。
この記事が、あなたの参考になれば幸いです。