あなたは熟年離婚を考えたことがありますか?
熟年離婚した場合の財産分与や年金はどのようになるのでしょうか?
老後の生活の問題点は何でしょうか?
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Contents
老後のひとり暮らしの生活費平均額は?
総務省から発表された、2016年家計調査報告では、60歳以上の単身世帯の月平均出費合計額は、約15万円です。
15万円という金額は、毎日の生活をおくっていくうえでの必須の金額です。
女性ひとり暮らしの生活費の記事は⇒「女性ひとり暮らし60歳以上の生活費平均は?老後不足金額の計算は必要?」で、紹介しています。
賃貸物件に住んでていて家賃を払う必要があったり、病気になり医療費をはらうことになれば、余分にお金がかかることになります。
熟年離婚後のお金の問題点は?
50代女性の平均年収は290万円という結果がでています。
約24万円の月収です。
税金や年金を払うと手取り額は少なくなりますが、50代のうちは、収入で生活費が補えるかもしれません。
しかし、60歳定年という企業が多いので、定年後は再雇用か再就職に別れるでしょう。
最雇用の場合は、現役時代の7割~8割の収入といわれています。
再雇用とした場合、毎月の収入は、15万円前後になります。
60代の再就職の場合も、初任給と考えると同額位でしょう。
50代のうちは、毎月の収入で生活費を補えるかもしれませんが、60代以降はお金が一番目の問題点になります。
婚姻期間中に築いた共有財産の財産分与は?
では、婚姻期間中に、夫婦が築いた共有財産は、どうなるのでしょうか?
原則は半分ずつに分けるのが基本です。
又、自宅や土地・自動車などの不動産や動産の財産分与を行う場合は、売却をせずに、どちらかが買い取るケースが多いようです。
しばらく前に、メディアを賑あわせた、船越栄一郎と松居一代さんの離婚の場合も、松居一代さんが船越さんの自宅所有権の5分の1を買い取るという形になりました。
定年を迎えて熟年離婚が多い理由は?
夫が定年を迎えた後、妻から熟年離婚を申し出るケースが増えています。
理由は「夫の退職金」です。
退職金は実際に受け取るまではもらえるかどうかわかりませんし、金額も不透明です。
夫が退職金をもらった後に「離婚」をもうしでれば、退職金をもらった時点では、婚姻期間中になりますので、退職金も共有財産になります。
婚姻期間中の年金分割は?
2007年より年金分割の制度が導入されました。
離婚の際に年金を夫婦で分割する制度です。
夫に扶養されている妻は、婚姻期間中は家事を行ってきています。
妻の収入が少なくても、離婚することにより不利益にならないよう定められました。
年金分割の適用は厚生年金
年金分割の制度が適用されるのは、公的年金のうち厚生年金です。
婚姻期間中に、配偶者が、国民年金だけに加入していた場合は、年金分割はできません。
夫婦間の合意、又は裁判所の決定により分割されます。
3号分割制度とは?
第3号被保険者の請求により、 相手方の厚生年金の標準報酬月額・標準賞与額を2分の1ずつ、夫婦間で分割することができる制度です。
夫婦間の合意は必要ありません。
注)第3号被保険者とは、会社員や公務員など国民年金の第2号被保険者(夫など)に扶養される配偶者の方(20歳以上60歳未満)が対象となります。参考元:https://www.nenkin.go.jp
気を付けることは分割請求の期限は、原則として2年以内です。
以上のように、婚姻期間中に築いた共有財産や年金は、妻が頂くことも可能です。
生活費の補填にあてるよう、しっかり手続きを行う必要があります。
熟年離婚後の老後の生活の問題点は?
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管理人の友人や知人にも熟年離婚をした人が数人います。
実例として・・
・子供が成人していても、子供が独身のため一緒に暮らしている人。
・子供が既婚者でも一緒に暮らしている人。娘さんの場合が多いですね。
・70代で離婚して奥さんは娘さんと一緒に暮らし、旦那さんは老人ホームに入った人。
旦那さんが可哀そうな気もしますが、そうなる理由があったということでしょうね。
熟年離婚後の友人や知人の女性をみていると、老後の生活が寂しいということもなく、夫と離婚できて精神的にも楽になったということで、復縁する気がない人がほとんどです。
しかし、熟年離婚後の老後の生活の問題として、子供が居る人は、子供と一緒に住んだり、近くに住んだりすることもできますが、その関係が続くかわかりません。
又、子供と離れて暮らしている場合や子供がいないという場合は、ひとりで老後生活をおくることになります。
まとめ
子供と同居している場合は、寂しさも感じないかもしれません。
しかし、子供と一緒に暮らさなくなり、周囲に友人も居ないということになると、孤独感を味わうことになるかもしれません。
熟年離婚をして、本当に後悔しないか、お金の問題と一緒に老後の生活のことも考えてみましょう。
最後まで、お読み頂きありがとうございます。
この記事が、あなたの参考になれば幸いです。
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